メッキに適した約2%の希塩酸を作ります(2%の根拠は分かりませんが・・・)
なので、5倍に希釈します。
つまり、 1:4 にすればいいので、
ナイス 100cc なら、 水 400cc となります。
メッキをしたいパーツは錆びを取ってから洗剤でよく洗ってから電気に接続します。
(油分があったらメッキがのりにくいので)
乾電池は2本(直列)で3Vほど。
プラス極に、亜鉛
マイナス極に、メッキをしたいパーツを亜鉛に接触しないようにメッキ液に漬けます。
※マイナス極にメッキをしたい部品を挟み、メッキ液に漬けます。
そのとき掴んでいるワニクリップも一緒に漬けても大丈夫ですが、
ワニクリップもメッキされます。
※プラス極はメッキ液に溶かす亜鉛を挟みますが、プラス側は亜鉛のみが液に浸かるようにします。そうしないと別の材料(ワニ口クリップの素材)が溶けてメッキされてしまいます。
漬け込む時間は、溶かす素材(今回は亜鉛)と電圧(今回は3V)で
変わりますので、よく観察しながら見極めて下さい。
今回の亜鉛では、3時間ほど漬け込みました。
※乾電池では2~3時間ほどで無くなるので、
テスターで電圧の確認しながら漬け込みます。
メッキが終わると、曇った灰色ですが、水洗いして、磨けばピカッとなります。
写真は左半分が亜鉛メッキされた状態(磨いた状態)で
右半分は何もしていない状態。
右半分も亜鉛メッキして磨きました。
DIYでも、ここまで出来ました。
本来ならこの後、亜鉛の白錆を防ぐ為、光沢クロメート処理とか有色クロメート処理等をするのですが、クロメート処理は、素人DIYではちょっと無理・・・・
この亜鉛メッキが、何時までもつのか経過観察です。
メッキ液の廃棄は・・・
まずはメッキ液の中和です。
酸性の塩酸を中和するには、アルカリ性のものを混ぜる必要があります。
メッキ液を 60ccで 重曹1グラム 投入すれば 2%の塩酸なら中和することが出来るみたいです。
問題は、金属が溶解した液体ですのでどうすればいいのか?
某大学の研究室の見解では(99年3月作成、01年3月、03年2月一部改訂)
重金属イオンを高濃度に含む廃液は、毒性があるので、そのまま下水に流すのは好ましくない。ただ、事業所からの排水には規制があるが、家庭の場合、少量ならば大きな問題はない。量が多かったり、濃度が高ければ、何らかの方法で重金属イオンを沈殿させ、ろ別して体積を少なくして、保管しておくなり、廃棄物業者に委託するなりする。どのくらいなら「少量」で、どのくらい以上なら「多量」なのかは、一概には言えないし、人間を含む生物に少量は必ず必要であるという金属もある。
少なくとも、重金属イオンには毒性があること、下記のような排水基準があること、排出する場合には、濃度や総量に気をつけるべきであることを念頭にはおいておくべきである。
水質汚濁防止法に基づく排水の基準(許容限度)をあげると次のようである。
鉛およびその化合物 1リットル中1mg
銅 1リットル中3 mg
六価クロム 1リットル中0.5mg
亜鉛 1リットル中5 mg
クロム 1リットル中2 mg
溶解性鉄 1リットル中10 mg
水に溶けている重金属イオンを沈殿させる方法としては、水酸化物にする方法が簡便である。
銅イオンや、クロムイオンが溶けている水溶液にアルカリを加えると、それぞれ、水に不溶の水酸化銅や水酸化クロムとして沈殿する。ただし、これらは、酸性になると、再び溶け出すという性質がある。
クロムでも、重クロム酸カリウム(二クロム酸カリウム)といった、六価のクロムは、特に毒性が高いので排水の基準も厳しくなっている。還元して三価のクロムにしてから、処理をする。
今回、ミリグラムスケールが無いため元の亜鉛板の重さを量っていませんが、
仮に50㎎の亜鉛板(1gも無いと思います)で、4分1ほど溶けたので
50÷4=12.5㎎ほどが500mℓの水の中に溶け込んだことになり
それを倍の1000mℓにすると 12.5㎎÷2=6.25㎎ が1ℓの中に入っていることになります
パーツに亜鉛が付いた分も有るのでもう少し、少ないと思いますが、ビミョー・・・
今回は庭で使うセメントにメッキ液を加えて処理をしましたが、
次回は、前後の亜鉛板の重さ、水の量をちゃんと量る必要がありますね・・・
反省です(-_-;)